NTTデータが金融機関向け共同サイバーセキュリティーサービスを開始
NTTデータは3月27日、金融機関向けのサイバーセキュリティーサービス「フィンソック」の提供を開始したことを発表しました。このサービスは、複数の金融機関が共同で利用できることが特徴で、コスト削減やセキュリティー対策の高度化を図ることが可能とされています。
サービス内容と背景
「フィンソック」では、NTTデータの専門家が金融機関のシステムを常時監視し、最新の不正手口や脅威情報を金融機関と共有します。また、人材育成の支援も行い、サイバーセキュリティー対策の総合的な強化を目指します。
従来、金融機関のセキュリティー対策は、各社の要望に合わせたオーダーメイド式のサービスとして実施されてきました。しかし、金融庁が2024年に指針をまとめたことで、各社共通のセキュリティーサービスを提供できる環境が整いました。これにより、1社単独で対策を実施する場合と比較して、初期費用を80%、維持管理費を30%削減できると見込まれています。
導入予定の金融機関と今後の展望
現在、横浜銀行、京都銀行、池田泉州銀行、広島銀行、東日本銀行の5行が「フィンソック」の導入を予定しています。NTTデータは、今後3年間で20から30の金融機関へのサービス提供を目標としており、業界全体のセキュリティー基盤の強化を推進する方針です。
近年、ランサムウェアなどのサイバー脅威が高まる一方で、専門人材の不足が深刻化しており、金融機関のセキュリティー対策負担は増加傾向にあります。このような状況下で、共同サービスによる効率化とコスト削減は、業界全体の課題解決に貢献すると期待されています。



