米国のオープンAIは、サイバーセキュリティー性能を大幅に強化した最新の人工知能モデルを、近く一部の日本企業に提供する方針を明らかにした。同社のジェイソン・クォン最高戦略責任者が東京都内で朝日新聞の取材に応じ、明らかにしたものだ。
ミュトス級AIの脅威に対抗
米新興企業アンソロピックが先月、システムの脆弱性を発見する能力が極めて高い新型モデル「クロード・ミュトス」を発表して以降、こうした最新AIが悪用されるケースにどう備えるかが世界的な課題となっている。オープンAIの最新モデルもミュトスに匹敵する性能を持つとされ、提供を受ける日本企業は防衛手段の幅が広がる可能性がある。
提供モデル「GPT5.5 サイバー」
クォン氏は「日本や他の同盟国にも近く提供していく」と述べ、オープンAIが今月、ミュトスに対抗する形で発表した「GPT5.5 サイバー」を指した。このモデルはサイバー防御に特化しており、米国では政府や一部企業に既に提供されている。
英政府のAIセキュリティー部門もこの動きを注視しており、国際的なサイバーセキュリティー協力の一環として期待が寄せられている。オープンAIの取り組みは、企業や政府機関が高度なAI脅威から重要なシステムを守るための新たな選択肢を提供するものだ。



