政府、米最新AIの使用権を要求 サイバー攻撃悪用に懸念
2026年5月12日 05時01分 (5月12日 05時25分更新)
米新興企業アンソロピックの最新人工知能(AI)「クロード・ミュトス」を巡り、日本政府が使用できるようアクセス権の提供を求めて交渉していることが12日、分かった。最新AIを悪用したサイバー攻撃の懸念が拡大しており、対策につなげる狙い。近くアンソロピックと政府関係者が協議する方向だ。
クロード・ミュトスは、インターネット上の脆弱性を見つけ出す能力が飛躍的に向上したとされる。アクセス権を持つのは米グーグルなどのIT企業や金融機関に限られており、国や公的機関が提供を要望する動きが出ている。
日本政府はミュトスを活用できる環境を整え、提供を求めていく考えだ。アクセス権を取得できれば、AI開発に関連した知見やノウハウを得ることも可能になる。中国やロシアからのサイバー攻撃に対抗したい狙いもあるとみられる。
ミュトスを悪用すれば、幅広い分野のシステムの混乱を招くようなサイバー攻撃もできるとされる。高性能なAIは今後も次々と開発される可能性があり、政府としてアクセス権を獲得していくことが国益になると判断した。
この動きは、AI技術の急速な進展に伴い、その利用を巡る国際的な競争が激化している背景がある。日本政府は、サイバーセキュリティの強化とAI開発競争での優位性確保を目指している。今後の協議では、具体的なアクセス条件や利用範囲について議論される見通しだ。



