独メルツ首相が初の訪中、習近平国家主席と会談へ
ドイツのメルツ首相は25日、中国を公式訪問し、北京で李強首相と会談を行いました。香港フェニックステレビがこの動きを報じています。メルツ氏は昨年5月に首相に就任して以来、初めての中国訪問となります。
習近平氏との会談と経済関係の強化
メルツ首相は、習近平国家主席とも会談する予定です。中国は近年、欧州の首脳らを次々と招き、米国と欧州の同盟関係に揺さぶりをかける戦略を取っています。トランプ米政権との関係が冷え込むドイツは、中国との経済関係を強化することを目指しています。
ドイツは、トランプ政権による関税政策の標的となり、基幹産業である自動車業界が大きな打撃を受けました。これに対し、中国は昨年、米国を抜いてドイツ最大の貿易相手国に返り咲きました。メルツ氏の初訪中には、自動車業界を中心とする経済界の代表団も同行しており、両国間の経済協力が焦点となっています。
ウクライナ侵攻も議題に
会談では、ロシアによるウクライナ侵攻も重要な議題として取り上げられるとみられています。中国と欧州の関係を巡っては、昨年12月にフランスのマクロン大統領が、今年1月にはスターマー英首相が相次いで訪中するなど、欧州首脳の「北京詣で」が続いています。
この動きは、国際政治における勢力図の変化を反映しており、中国が欧州諸国との関係を深めることで、米国中心の国際秩序に挑戦する姿勢を鮮明にしています。メルツ首相の訪中は、ドイツが中国との経済的結びつきを強めつつ、地政学的な課題にも対応しようとする姿勢を示しています。
今後の展開として、会談の成果がドイツと中国の貿易関係にどのような影響を与えるか、またウクライナ情勢に関する合意が得られるかが注目されます。欧州首脳の相次ぐ訪中は、国際社会における中国の存在感が高まっていることを示しており、今後の外交動向に大きな影響を与える可能性があります。



