ロシア裁判所、米ゲームプラットフォーム「ロブロックス」に罰金1700万円を科す
モスクワ共同 モスクワの裁判所は2026年4月20日、米国のオンラインゲームプラットフォーム「ロブロックス」の運営会社に対し、罰金800万ルーブル(日本円で約1700万円)の支払いを命じる判決を下した。この罰金は、性的少数者に関する肯定的なイメージを醸成するコンテンツを拡散したことが主な理由とされている。
通信規制当局によるアクセス制限の背景
ロシアの通信規制当局は昨年12月、ロブロックスにおいて過激主義やテロリズムを正当化するコンテンツ、およびロシア国内で禁止されている性的少数者の権利擁護運動への呼びかけが大量に発見されたとして、同プラットフォームへのアクセスを制限する措置を発表していた。当局はこれらのコンテンツが法律に違反すると判断し、規制を強化した経緯がある。
タス通信の報道によれば、今回の罰金判決はこうした規制に基づく法的措置の一環として実施された。裁判所は、ロブロックスがロシアの法律に反するコンテンツを拡散したことを認め、罰金を科すことで規制の徹底を図った形だ。
子どもからの請願と大統領府の対応
興味深い点として、ペスコフ大統領報道官によると、ロブロックスの接続規制解除を求める子どもたちからの多数の請願が大統領府に寄せられていたという。このゲームプラットフォームは若年層を中心に人気が高く、アクセス制限が子どもたちの日常生活に影響を与えた可能性が示唆される。
しかし、ロシア当局はこうした要請にもかかわらず、法律に基づく規制を優先する姿勢を堅持。今回の罰金判決は、国際的なゲーム企業に対しても国内法の遵守を強く求めるメッセージとして受け止められる。
国際的なゲーム規制の動向と影響
この事件は、ロシアにおけるデジタルコンテンツ規制の厳格化を浮き彫りにしている。性的少数者に関するコンテンツをめぐっては、ロシア国内で「同性愛プロパガンダ」を禁止する法律が存在し、これに違反した場合には罰則が科せられるケースが増えている。
ロブロックス側の今後の対応が注目されるが、同社が罰金を支払うか、あるいは控訴などの法的措置を取るかは現時点で明らかになっていない。いずれにせよ、この判決は国際的なゲーム企業がロシア市場で事業を展開する際のリスクを再認識させる事例となった。



