金正恩総書記、国際女性デー記念公演を妻と娘と共に観覧 女性への謝意を表明
北朝鮮のメディアは2026年3月9日、平壌で開催された国際女性デーを記念する芸術公演について報じた。金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記が8日にこの公演を観覧し、妻の李雪主(リ・ソルチュ)氏や娘が同行したと伝えている。
「女性の苦労に心より感謝する」と演説
金正恩氏は公演中に演説を行い、「国と男性のために人知れず尽くしてくれる苦労に心より感謝する」と述べ、女性全体に対する謝意を明確に示した。さらに、「女性たちの何ものにも代えがたい責任と役割」によって社会が発展すると指摘し、女性の貢献を強調した。
北朝鮮では国際女性デーが公休日として定められており、女性に花を贈る習慣が根付いている。しかし、社会における女性の地位については課題が残る。例えば、2026年2月に開催された党大会の代表者において、男性が9割以上を占めており、女性の社会進出が十分に進んでいない現状が浮き彫りとなっている。
家族と女性幹部が出席 娘の姿も注目
今回の公演には、金正恩氏の妹である金与正(キム・ヨジョン)党総務部長や崔善姫(チェ・ソンヒ)外相をはじめとする女性幹部も出席した。また、報道では、10代前半で後継者と見られている娘について、「愛するお子さま」という従来通りの呼称で伝えられ、金氏と手を取り合って観覧する写真が公開された。
このような家族連れでの公演観覧は、金正恩氏の私生活を垣間見せる機会としても注目を集めている。北朝鮮メディアは、国際女性デーを機に、女性への敬意を表する一方で、指導者家族の姿を強調する報道姿勢を維持している。
国際女性デーは世界的に女性の権利や平等を訴える日として知られるが、北朝鮮では国家主導の行事として位置づけられ、政治的なメッセージが込められることが多い。今回の公演も、女性の役割を称えつつ、体制の安定性をアピールする意図がうかがえる。



