北朝鮮が新型駆逐艦で巡航ミサイル試射 金正恩総書記が視察し性能確認
北朝鮮メディアは5日、就役前の5千トン級駆逐艦「崔賢」が4日、複数の艦対地戦略巡航ミサイルを海上で試射したと報じた。この試射は新型駆逐艦の性能を確認する目的で実施され、金正恩朝鮮労働党総書記が直接視察に訪れた。北朝鮮は現在、海軍の近代化と核武装化を強力に推進しており、今回の試射はその一環として位置付けられている。
年2隻建造の計画 海軍戦力強化を本格化
北朝鮮当局は今後、5千トン級またはそれ以上の大型駆逐艦を毎年2隻ずつ建造する計画を明らかにしている。これは同国の海軍戦力を飛躍的に強化する野心的なプロジェクトであり、朝鮮半島周辺の軍事バランスに影響を与える可能性が指摘されている。金総書記は駆逐艦が「海上防衛力の新たな象徴となる」と強調し、海軍装備の高度化への意欲を示した。
西部・南浦市で建造 核弾頭搭載可能なミサイル運用想定
今回ミサイル試射を行った駆逐艦「崔賢」は、北朝鮮西部の南浦市にある造船所で建造され、昨年4月に進水式が行われた。専門家の分析によれば、この駆逐艦は核弾頭の搭載が可能なミサイルの運用を想定して設計されているとみられる。今月3日には試験航海が実施され、その際に金総書記が乗船して性能を確認していた。
さらに金総書記は4日、南浦市の造船所で3隻目の駆逐艦の建造状況を視察した。これにより、北朝鮮が海軍力の増強を着実に進めている実態が浮き彫りとなった。同国は近年、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)や各種巡航ミサイルの開発を活発化させており、海上での核抑止力構築を急ピッチで進めている。
国際社会では、北朝鮮のこうした軍事活動が地域の緊張を高めるとして懸念の声が上がっている。特に戦略巡航ミサイルは長距離精密打撃能力を持つため、周辺国への脅威となり得る。今後も北朝鮮の海軍近代化の動向には、国際的な注目が集まり続ける見通しだ。
