北朝鮮が日本海の島に多連装砲12発を発射 金正恩総書記が訓練を視察
北朝鮮の国営メディアは2026年3月15日、超大型放射砲(多連装ロケット砲)の発射訓練を前日の14日に実施し、日本海に浮かぶ島に12発の砲弾が命中したと主張した。金正恩朝鮮労働党総書記がこの訓練を直接視察し、北朝鮮の軍事力は自衛が目的であると強調した一方で、挑発や侵攻を防げない場合は攻撃手段として使用される可能性があると述べた。
訓練の詳細と金正恩氏の発言
訓練では、移動式発射台が1列に並び、合計12発の砲弾が連続して発射された。北朝鮮側の発表によれば、砲弾は約364キロメートル先の日本海の島に正確に命中したという。金正恩氏は視察中、北朝鮮の戦力は平和的な自衛を目的としていると説明したが、同時に「挑発や侵攻を防ぐことができない場合は攻撃手段として使われる」と警告的な発言を行った。この発言は、地域の緊張を高める可能性がある。
背景と国際的な反応
この訓練は、米韓両軍が3月9日に開始した大規模な合同軍事演習への反発として実施されたとみられている。北朝鮮は近年、米韓の軍事演習を挑発と見なし、自国の軍事力を誇示する動きを強めている。訓練には金正恩氏の娘も同行し、次世代への継承を示唆する場面も見られた。
国際社会では、北朝鮮の軍事行動が日本海の安全保障に与える影響が懸念されている。特に、多連装砲のような長距離兵器の使用は、近隣諸国との緊張をさらに高める可能性がある。専門家は、北朝鮮がこうした訓練を通じて、自国の技術力をアピールし、外交交渉での優位性を確保しようとしていると分析している。
北朝鮮の軍事訓練は、地域の平和と安定を脅かす要素として、日本や韓国、米国などから厳しい監視が続けられている。今後も同様の動きが続く場合、国際的な対話や制裁の強化につながる可能性が指摘されている。



