木原稔官房長官は11日午前の記者会見で、大西洋を航行中のクルーズ船で発生したハンタウイルスの集団感染疑いに関し、「現時点において、わが国に直ちに大きな影響が及ぶ状況にはない」との認識を示した。その上で、今後の対応として「引き続き事態を注視しながら、必要な感染対策に万全を期す」と強調した。
国民への呼びかけ
官房長官は国民に対し、海外渡航時には野生動物やげっ歯類との不用意な接触を避けるよう注意を促すとともに、冷静な行動を取るよう呼びかけた。また、クルーズ船から下船した日本人乗客1人については、現在の健康状態に問題はなく、英国で最長45日間の健康観察を受ける予定であることを明らかにした。
ハンタウイルスとは
ハンタウイルスは主にげっ歯類の尿や糞などを介して感染するウイルスで、人に感染すると出血熱や肺症候群を引き起こすことがある。しかし、人から人への感染は極めて稀とされている。今回のクルーズ船での集団感染疑いは、船内での衛生管理や乗客の行動が原因とみられている。
政府は関係省庁と連携し、情報収集と対策を継続するとしている。海外渡航を予定している人は、現地の衛生状況に注意し、動物との接触を避けるなど、基本的な感染予防策を徹底することが求められる。



