韓国出身の国際交流員が「焼酎名人」に 宮崎の焼酎文化に魅了され最難関資格を取得
韓国出身国際交流員が「焼酎名人」に 宮崎の焼酎文化に魅了

韓国出身の国際交流員が「焼酎名人」に認定 宮崎の焼酎文化に魅了

宮崎県の国際交流員として来日した韓国出身のヤン・ヘジョンさん(30)が、全国でわずか8人しかいない「焼酎名人」の認定を受けた。赴任当初に勧められた芋焼酎にはまり、独学で勉強を重ねて最難関資格を取得した。宮崎の焼酎文化を韓国に発信していく意欲を語っている。

日本語に興味を持ち国際交流員に

ヤンさんは韓国・群山(クンサン)市の出身。小学生の時に叔母の家で日本語のテキストを見つけたことがきっかけで日本語に興味を持ち、高校と大学で日本語を専攻した。その語学力を生かして、大学卒業後の2022年に宮崎県の国際交流員として来日した。

赴任してすぐの歓迎会で「宮崎なら芋」と焼酎を勧められた。韓国でバーテンダーの国家資格「造酒技能士」を趣味で取得するなどお酒好きだったが、焼酎は初体験だった。香りや味を気に入ったのはもちろん、水やお湯、ソーダなどで割る飲み方、何より参加者みんなでお酒を作る飲み会の雰囲気に魅了されたという。

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独学で勉強を重ね最難関資格を取得

県内各地にある様々な酒蔵の焼酎を求めて飲み比べる一方で、「焼酎も宮崎の一つの文化。もっと宮崎について知りたい」と独学で勉強を開始。どうせなら資格を取ろうと、日本酒サービス研究会の民間資格「焼酎検定」への挑戦を決めた。

出題範囲は原材料や製造方法にとどまらず、料理との相性や焼酎の歴史など多岐にわたる。テキストを読み込んで韓国語でノートに転写し、コツコツと勉強を重ね、2024年8月に初挑戦で3級に見事合格。さらに2級、準1級と順調に合格を重ね、2025年9月、ついに最難関の1級を取得した。合格者は自身を含めて10人と狭き門で、申請を経て「焼酎名人」の認定を受けた。

焼酎を通じた日韓交流の架け橋に

資格取得の影響について「お店でもまず焼酎のラベルを確認するのが癖になったし、通訳時も詳しく語れるようになった」と照れ笑いする。国際交流員の任期は来年4月までだが、「宮崎の方と韓国の方たちが焼酎を飲みながら交流できる場所をもっともっと増やしていきたい」と夢を膨らませている。

ヤンさんは「まだ韓国ではそれほど知られていない宮崎の焼酎を発信していく」と意気込む。焼酎の魅力を語る際には、その深い歴史と多様な飲み方について熱心に説明するという。

県内で活躍する国際交流員たち

県国際・経済交流課によると、日本政府の外国青年招致事業(JETプログラム)で県に招致された国際交流員は現在、ヤン・ヘジョンさんのほか、イギリスとシンガポールから来日した計3人。全員が同課に所属し、通訳や翻訳、小・中・高での国際理解講座の講師、県国祭プラザ(カリーノ宮崎内)での外国人住民への生活支援活動などを行っている。

県内の市町村にも同プログラムで招致された国際交流員が10人在籍しており、地域の国際化に貢献している。ヤンさんのような熱意ある人材が、焼酎文化を通じて日韓の交流をさらに深めていくことが期待されている。

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