米ホワイトハウスがゲーム映像を無断使用 イラン攻撃の戦果を誇示する動画に批判集中
米ホワイトハウスは3月12日、任天堂の人気ゲーム「Wiiスポーツ」とみられる映像を無断で使用し、イランに対する軍事作戦の戦果を誇示する動画をX(旧ツイッター)に投稿しました。この動画は「壮絶な怒り作戦」と題され、ゲームのボウリングでピンを倒す瞬間と米軍の爆撃映像を重ねて「ストライク」と表示するなど、現実の軍事行動を娯楽コンテンツのように描いています。
アニメ「遊☆戯☆王」のキャラクターも無断使用
さらに問題を複雑にしているのは、ホワイトハウスが今月5日にも、日本のアニメ・漫画シリーズ「遊☆戯☆王」のキャラクターとみられる映像を米軍の爆撃映像に挿入した動画を投稿していたことです。この動画には「米国流の正義」との説明文が添えられていました。
これに対し、「遊☆戯☆王」公式サイトは声明を発表し、「原作およびアニメ関係者は一切関与しておらず、知的財産の使用を許諾した事実もございません」と強く抗議しています。日本のコンテンツを無断で軍事プロパガンダに利用されたことに対する怒りの声が高まっています。
米国内からも強い批判の声
シカゴ大司教のブレイズ・クピッチ枢機卿は、「現実の死と苦しみを伴う戦争が、まるでビデオゲームのように扱われている」との談話を発表し、ホワイトハウスの動画制作姿勢を厳しく批判しました。
動画では、Wiiスポーツのテニスやゴルフ、野球でボールを打つシーンが爆撃映像と結びつけられており、戦争の深刻さを軽視しているとの指摘が相次いでいます。多くの専門家や市民団体からは、国際紛争を娯楽化することの危険性について警告する声が上がっています。
ホワイトハウス側は現在までにこれらの動画投稿について公式なコメントを出しておらず、今後の対応が注目されています。知的財産権の侵害だけでなく、戦争の表現方法に関する倫理的問題も浮上しており、国際的な議論を呼び起こす可能性が高い状況です。



