ハンガリー議会は27日、国際刑事裁判所(ICC、オランダ・ハーグ)からの脱退を撤回する法案を可決した。脱退は強権政治で知られたビクトル・オルバン前政権が決定したが、議会選に勝利したペーテル・マジャル新首相が撤回を急ぐ考えを示していた。
オルバン前首相は昨年4月にICCを「政治的な裁判所だ」と非難し、脱退の方針を表明。その後、パレスチナ自治区ガザへの攻撃を巡ってICCから逮捕状が出ているイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相のハンガリー訪問も受け入れた。
ICCからの脱退は6月2日に発効する予定だったが、マジャル氏はオルバン氏が軽視した法の支配の回復を目指すと訴えていた。AFP通信によると、脱退を撤回する法案はタマーシュ・シュヨク大統領の署名を経て成立する。
この動きは、ハンガリーの国際社会における立場を大きく変える可能性がある。マジャル新政権は、EUとの関係改善も視野に入れているとみられる。一方、オルバン前政権の支持層からは反発の声も上がっている。
マジャル首相は就任後、司法の独立や報道の自由の回復を約束しており、今回のICC脱退撤回はその第一歩と位置づけられている。今後のハンガリー政治の行方が注目される。



