トランプ大統領、ホルムズ海峡での原油輸送妨害に強硬姿勢
米国のトランプ大統領は9日、フロリダ州で記者会見を開き、イランが海上交通路の要衝であるホルムズ海峡で原油輸送を妨害した場合、「再建不可能なほど」に破壊すると強く警告しました。この発言は、米国とイスラエルによる対イラン軍事作戦に関する最新の見解の中で表明されました。
軍事作戦の進捗と具体的成果を強調
トランプ大統領は、2月末に開始された軍事作戦について「大きな前進を遂げている」と述べ、当初想定していた4~5週間の期間よりも「はるかに前倒ししている」と強調しました。具体的な作戦終了時期は明らかにしませんでしたが、これまでの成果として、5000以上の標的を攻撃し、イランのミサイル発射装置の9割以上、海軍艦艇51隻を破壊したと主張しました。
米CBSニュースのインタビューでは「戦争はほぼ完了した」と述べ、作戦の最終段階に入っているとの認識を示しました。
イラン指導部の後継問題に言及
軍事作戦で殺害されたイラン最高指導者アリ・ハメネイ師の後継として次男のモジタバ師が就任したことについては、「イランにとって同じ問題が続くだけだ」と指摘し、「失望した」と語りました。この発言は、イラン体制の根本的な変化を期待していた米国側の考えを反映しているとみられます。
イラン革命防衛隊、トランプ発言に強硬に反論
一方、イランのファルス通信などは10日、イラン精鋭軍事組織「革命防衛隊」の報道官声明を報じました。声明では、トランプ大統領の発言に対し、「戦争終結を決めるのは我々で、米軍ではない」と明確に反論しています。
この反論は、イラン側が軍事作戦の主導権を譲らない姿勢を示すもので、今後の情勢展開に影響を与える可能性があります。
ホルムズ海峡の戦略的重要性
ホルムズ海峡はペルシャ湾とオマーン湾を結ぶ世界的な原油輸送の要衝であり、世界の海上原油輸送の約3分の1が通過する極めて重要な海域です。トランプ大統領の警告は、この海峡の安全確保が米国の重要な国益であることを改めて示した形です。
国際社会は、ホルムズ海峡をめぐる緊張の高まりが世界経済、特にエネルギー市場に与える影響を懸念しており、今後の展開に注目が集まっています。



