トランプ氏、イラン軍事作戦「間もなく終わる」と強調 モジタバ師選出に失望表明
トランプ氏、イラン軍事作戦「間もなく終わる」と強調

トランプ大統領、イラン軍事作戦の早期終結を宣言 新指導者選出に失望感

【ワシントン=池田慶太】 米国のトランプ大統領は9日、フロリダ州で記者会見を開き、イスラエルと共同で進める対イラン軍事作戦について、「目標達成に向けて大きな前進を遂げており、間もなく終わる」と強調しました。戦闘の長期化懸念から市場に広がる混乱を和らげる狙いがあるとみられています。

軍事作戦の成果と新指導者への対応

トランプ氏は会見で、これまでに5000以上の標的を攻撃し、イランのミサイル発射装置の90%以上と海軍艦艇51隻を破壊したと説明。「イランのあらゆる武力を完全に壊滅させた」と成果をアピールしました。一方、イランで反米強硬派のモジタバ・ハメネイ師が最高指導者に選出されたことについては、「イランにとって同じ問題がさらに続くだけだ。失望した」と述べ、批判的な見解を示しました。

軍事作戦で殺害された前最高指導者アリ・ハメネイ師の後継に次男のモジタバ師が就いたことに関し、トランプ氏は当初「受け入れられない」と表明していましたが、今回の会見では新指導部への具体的な対応方針については言及しませんでした。無条件降伏を求める従来の方針を維持するかどうかは不明のままです。

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ホルムズ海峡の安全確保と原油価格安定化策

トランプ氏は、海上輸送の要衝であるホルムズ海峡について、「エネルギーと原油の世界への流れを保ち続ける。ホルムズ海峡は安全に保たれる」と強調しました。さらに、「イランのテロリスト政権が世界の原油供給を止め、人質に取ることは許さない」と警告し、イランが原油の流れを止めれば「はるかに強いレベルの打撃」を与えると述べました。

また、原油価格の急騰を受けて、インフレ再燃を懸念する声が高まる中、トランプ氏は関連する制裁を一部解除する意向を明らかにしました。「一部の国には制裁を科しているが、状況が改善するまでは制裁を解除する」と説明しましたが、詳細は示しませんでした。米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は、ウクライナ侵略を続けるロシアに対する制裁が解除される可能性があると報じています。

政治的背景と今後の展開

この一連の発信は、原油価格が高止まりし、11月の米中間選挙で不利に働くとの思惑があるとみられています。トランプ氏はCBSニュースのインタビューでも「戦争はほぼ完了した」と述べ、当初4~5週間としていた作戦期間が「予定より早く進んでいる」と前倒しを示唆しました。

イラン情勢は今後も注目を集めており、新指導部の動向や米国の対応が国際社会に与える影響が注視されます。トランプ氏の声明は、軍事作戦の終結をアピールすることで市場の安定を図りつつ、イランへの圧力を維持する戦略的なメッセージと解釈できます。

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