米共和党の重鎮グラム氏、サウジアラビアにイラン軍事作戦への参加を強く要求
米与党共和党の重鎮であるリンジー・グラム上院議員は、2026年3月9日、ソーシャルメディアプラットフォームX(旧ツイッター)を通じて、サウジアラビアに対し、対イラン軍事作戦への参加を要求する発言を行いました。グラム氏は、「今、軍隊を使う意思がないのなら、いつ使うのか」と厳しい口調で問いかけ、状況の早期変化を期待するとともに、従わない場合には相応の結果が待っていると警告しました。
トランプ氏との緊密な関係と軍事作戦の目的
グラム上院議員は、ドナルド・トランプ前大統領と関係が近い人物として知られており、今回の発言はその政治的立場を反映したものと見られます。軍事作戦の目的について、グラム氏は「地域を脅かすテロリスト的なイラン政権の排除」を掲げ、これが米国とサウジアラビア双方の利益になると強調しました。さらに、米国が多額の費用を中東地域に投資している一方で、サウジアラビアは声明発表や水面下での行動に留まり、「多少役に立っている」程度だと批判し、より積極的な関与を求めました。
湾岸協力会議加盟国への波及と防衛装備売却の背景
グラム氏は、サウジアラビアだけでなく、他の湾岸協力会議(GCC)加盟国にもさらなる関与を求める姿勢を示しました。この発言は、中東地域における安全保障の強化を目指す動きの一環と解釈できます。背景として、トランプ前大統領は昨年11月、サウジアラビアに対してF35ステルス戦闘機を含む大規模な防衛装備品の売却を決定しています。しかし、実際の売却には米議会の承認が必要であり、中国への技術漏洩懸念も指摘されるなど、円滑な進展には疑問視する見方もあります。
現在、中東地域ではイスラエルが唯一F35ステルス戦闘機を保有しており、この状況が地域の軍事バランスに影響を与えている可能性があります。グラム氏の発言は、こうした複雑な国際情勢を踏まえ、米国の同盟国に対してより強い責任を求めるメッセージとして受け止められています。今後の動向に注目が集まります。



