英史上初、中国スパイに有罪判決 香港民主活動家監視で二重国籍男2人
英史上初、中国スパイに有罪判決 香港活動家監視で2人

英ロンドンの刑事法院は7日、中国当局のためにスパイ活動や英国在住の香港民主活動家の監視を行っていたとして、国家安全保障法違反に問われた中国と英国の二重国籍者の男2人に有罪判決を下した。量刑は後日言い渡される。英メディアによると、中国によるスパイ活動の関連で有罪判決が出るのは英国史上初めて。両被告には最大で禁錮14年が科せられるとしている。

事件の概要と被告の素性

検察庁の発表などによると、有罪となったのはロンドンの香港経済貿易代表処(HKETO)に勤務する元香港警察の警察官、袁松彪(65)および元英国境警備隊員の衛志樑(40)両被告。2人は2023年12月から24年5月にかけて、香港自治政府ならびに中国の意を受け、香港から英国に渡った民主活動家らの居住地や自家用車の車種、SNSへの書き込みなどを調査していた。

監視対象と手口

監視対象には香港当局から百万香港ドル(約2千万円)の懸賞金がかけられている有力活動家、羅冠聡(ネイサン・ロー)氏らが含まれていたという。また、衛被告は国境警備隊員だった当時、内務省のコンピューターシステムに不正アクセスした罪でも有罪判決を受けた。衛被告は活動家らの個人情報や入出国の履歴を調べ、情報を袁被告を通じて香港当局に流したとみられている。

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英国政府の対応と中国側の反論

ジャービス安全保障担当閣外相は声明で、中国によるスパイ活動は「わが国の主権侵害であり決して認めない」とした上で、英外務省が中国の駐英大使を召喚して厳重に抗議することを明らかにした。一方、在英中国大使館の報道官は産経新聞の取材に対し、有罪判決について「英国に潜伏して香港の不安定化を図る反中国分子を勢いづかせ、中国と香港政府を中傷するのが目的の策動だ」と主張した。

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