チリ新政権が国連事務総長候補への支持を撤回 政権交代の影響浮き彫りに
チリ外務省は3月24日、年末に任期満了を迎える国連のアントニオ・グテレス事務総長の後任選挙において、立候補を表明しているミシェル・バチェレ元大統領への支持を正式に撤回すると発表しました。この決定は、11日に右派のセバスティアン・ピニェラ・カスト大統領が就任し政権が交代したことが背景にあると見られています。
支持撤回の理由と外交的な配慮
外務省は声明の中で、支持撤回の理由として「中南米地域に複数の候補が存在すること」と「関係国との意見の相違」を挙げています。同時に、バチェレ氏のこれまでの実績を考慮し、彼女が立候補する場合は他の候補を支持しないという配慮も示しました。しかし、各国にある大使館を含む全ての外交機関において、バチェレ氏への支援活動を停止する方針を明らかにしており、今後の情勢に影響を与える可能性が高いです。
政権交代による外交方針の転換
今回の支持撤回は、2月に当時の左派ガブリエル・ボリッチ大統領がバチェレ氏の立候補と支持を表明していたことから、政権交代による外交政策の大きな転換点を象徴しています。バチェレ氏はチリ初の女性大統領として、中道左派政権を2度にわたり率いた実績を持つ人物であり、国際的にも高い評価を得ていました。
中南米地域では、他にも国連事務総長候補が複数名いるとされ、チリの支持撤回は地域内の候補選びに新たな駆け引きをもたらすことになりそうです。国際社会では、政権の変化が外交姿勢に与える影響について、注目が集まっています。



