中国政府は、自動車のドアに完全に格納されるタイプのハンドルを2027年1月から禁止することを決定した。洗練されたデザインで中国メーカーの車に広く普及しているが、緊急時にドアが開けられなくなる危険性が指摘され、安全性を優先する。欧米メディアによると、世界初の措置であり、他国の規制に影響を与えるかどうか注目される。日本の自動車大手も対応を進めている。
格納式ハンドルの普及と利点
格納式ハンドルは、米電気自動車(EV)大手テスラが採用したことで広まった。走行中は車体と一体化し、開閉時のみ外にせり出す構造だ。これにより空気抵抗を減らし、EVの走行距離を伸ばす効果がある。小米科技(シャオミ)や上海蔚来汽車(NIO)など多くのメーカーが取り入れ、昨年4月のEVなど新エネルギー車の販売上位100モデルの6割にまで普及したという。
安全性への懸念
しかし、格納式ハンドルは電動式が一般的であり、事故で電気系統に異常が生じるとドアの開閉が困難になる恐れがある。実際に衝突後にドアが開かず、車内に人が閉じ込められた事例が報告されており、安全性への懸念が高まっていた。中国政府はこのリスクを考慮し、全面的な禁止に踏み切った。
今後の影響
この措置は世界初となるため、他国の規制当局や自動車メーカーに影響を与える可能性がある。特に格納式ハンドルを採用するメーカーは、設計変更や代替技術の開発を迫られる。日本の自動車大手もすでに対応を進めており、今後の動向が注目される。



