中国1~2月貿易統計、輸出が大幅増加 半導体とEVが牽引
中国税関当局は10日、2026年1月から2月までの貿易統計を発表しました。それによると、輸出額は前年同期比21.8%増の6565億ドル(約104兆円)、輸入額は19.8%増の4429億ドルとなり、輸出が大きく伸びたことが明らかになりました。内需低迷が続く中、中国政府が掲げる2026年の国内総生産(GDP)成長率目標「4.5%~5.0%」の達成に向け、外需の取り込みが不可欠な状況です。
品目別では半導体と電気自動車が急成長
輸出の品目別では、半導体が72.6%増で上げ幅が最大となりました。これは、AI(人工知能)関連のハイテク製品に対する世界的な需要が急増していることが背景にあると見られています。また、電気自動車(EV)を含む自動車も67.1%増と大きく伸び、中国の製造業の競争力が際立つ結果となりました。
地域別ではASEANとEU向けが増加、米国向けは減少
地域別の輸出動向では、東南アジア諸国連合(ASEAN)や欧州連合(EU)向けが3割近く増加し、主要な成長ドライバーとなっています。一方、日本向けは8.9%増と、主要国・地域の中で増加率が最も低く、これは中国政府が1月に実施した日本に対するレアアース(希土類)を含むデュアルユース(軍民両用)製品の禁輸措置の影響が考えられます。米国向けは11.0%減の672億ドルで、昨年4月から減少が続いていますが、下げ幅は縮小傾向にあります。
今後の見通しと米中首脳会談の注目点
今月31日から4月2日にかけて、米中首脳会談が予定されており、貿易問題に関する議論が行われる見通しです。中国の輸出拡大が持続可能かどうかは、国際的な経済環境や外交関係に大きく依存しており、今後の動向が注目されます。内需低迷を補う外需の役割が増す中、中国政府の政策対応が焦点となるでしょう。



