借家の庭に26年、知らなかった「庭木の王」モッコクの存在
東京都町田市に住む大久保美紀さん(59)は、長年借家で暮らす中で、庭の木々についてほとんど思い入れがなかった。しかし、先日、数年ぶりに庭木の剪定が行われたことで、思いがけない発見があった。植木屋さんが「モッコクがあるね」と指摘したとき、大久保さんはどの木のことか全く分からなかったという。
剪定でスッキリ、隠れていたモッコクが姿を現す
庭には、植えた木以外にも、鳥が種を落として自然に生えてきたと思われる植物が混在し、茂りすぎていた。剪定が終わると、庭は見事に整理され、本来の姿が浮かび上がった。その中で、茂りすぎた松の木の後ろに、大久保さんが初めて認識したモッコクの木があった。
好奇心から、大久保さんはスマートフォンでモッコクを検索してみた。すると、モッコクは「庭木の王」と称され、縁起の良い木として知られていることが分かった。特に、東南の方角に植えると吉とされ、根元にセンリョウやマンリョウを植えると、「千両万両持ってくる」という意味になるという。
意図的な配置に驚き、家主の思いに気づく
改めて庭を眺めると、モッコクはまさに東南の角に植えられており、その下にはセンリョウとマンリョウが生えていた。大久保さんは、これまで勝手に生えてきたと思っていたマンリョウも、実は意図して植えられていたことに気づき、驚きを隠せなかった。
この発見を通じて、大久保さんは家主が庭に込めた思いを初めて理解したという。縁起を担いだ配置や植物の選択は、単なる偶然ではなく、丁寧な計画の結果だった。これまで特に関心がなかった庭だが、今では少し好きになったと語っている。
大久保さんは、「26年も住んでいて、庭のことをよく知っているつもりでしたが、剪定で新たな発見がありました。モッコクのような縁起の良い木が隠れていたとは、家主さんの心遣いに感動しました」と感想を述べた。
この体験は、借家生活であっても、庭に込められた歴史や思いに気づくきっかけとなり、日常の中での小さな発見の大切さを物語っている。



