米連邦準備制度理事会(FRB)の次期議長人事が大きな前進を遂げた。米上院の銀行住宅都市委員会は29日、ウォーシュ元FRB理事を次期議長に起用する人事案を賛成多数で承認した。与党共和党が過半数を占める上院本会議でも可決される公算が大きく、パウエル現議長の任期が切れる5月半ばにも、ウォーシュ氏が新議長に就任する見通しだ。
銀行委での採決結果
銀行委の採決では、共和党議員13人が賛成した一方、野党民主党の11人が反対した。委員会での承認を受けて、上院本会議では5月11日の週に人事案の採決が行われるとみられる。パウエル現議長の任期は5月15日までであり、その後速やかに新議長が就任する見込みだ。
トランプ大統領の発言
トランプ大統領はホワイトハウスで記者団に対し、ウォーシュ氏が利下げを実施できるかどうか質問され、「そうすべきだ。利下げに適した時期だ」と述べた。トランプ氏は景気刺激のためにFRBに利下げを強く求めており、ウォーシュ氏の起用で金融政策がより緩和的になる可能性が注目されている。
承認手続きの経緯
トランプ大統領は1月にウォーシュ氏を次期FRB議長に指名すると発表したが、FRB本部の改修工事を巡るパウエル氏への司法省の捜査が障害となり、承認手続きは長らく停滞していた。今回の委員会承認により、手続きは一気に加速することとなった。
ウォーシュ氏は2006年から2011年までFRB理事を務め、金融政策に精通している。市場はウォーシュ氏の金融政策スタンスを注視しており、利下げ観測が強まれば株式市場や為替に影響を与える可能性がある。



