バンス米副大統領は13日の記者会見で、全米各州の当局が低所得者向け医療保障「メディケイド」の不正な申請や受給に厳格に対処しなければ、連邦政府からの支出を停止すると警告した。この発言は、野党民主党が優勢な州を標的にした圧力とみられる。
カリフォルニア州への具体的な圧力
バンス氏は、民主党のニューサム知事が率いる西部カリフォルニア州について「詐欺を真剣に捉えていない」と指摘。同州に対する約13億ドル(約2千億円)の支出をすでに停止していると明らかにした。その上で、「これは党派の問題ではなく、良識のある行政の在り方が問われている」と述べ、政治的な対立ではなく行政の適正化が目的だと強調した。
トランプ政権の不正対策強化
トランプ大統領は今年4月、バンス氏をメディケイドをはじめとする政府支出の不正対策責任者に指名したと発表していた。今回の警告は、その一環として行われたものであり、政権として不正撲滅に本腰を入れる姿勢を示したものだ。
バンス氏は会見で、不正な申請や受給が行われている事例を具体的に挙げ、州当局の対応が不十分だと批判。特に民主党が強い州では、こうした問題が放置される傾向があると主張し、厳しい姿勢で臨む考えを表明した。
今後の影響
この警告により、各州はメディケイドの審査体制を強化せざるを得なくなる可能性が高い。一方で、民主党側からは「政治的圧力だ」との反発も予想され、今後の連邦と州の関係に影響を与える可能性がある。



