核軍縮停滞に非保有国が懸念、NPT会議で履行要求相次ぐ
米ニューヨークの国連本部で開催中の核拡散防止条約(NPT)再検討会議で28日、一般討論演説が行われ、核保有国による核軍縮の停滞に対し非保有国が相次いで懸念を示し、軍縮義務の履行を求めた。
NPTは、非保有国の核開発を禁止する代わりに、米英仏中ロの5核保有国に対して誠実な核軍縮交渉を義務付けている。しかし、核保有国が軍拡に傾く中、非保有国のNPT体制への信頼が揺らいでいる。
エジプト:条約の基盤が揺らぐ
中東の地域大国エジプトの代表は、核保有国の軍縮取り組みが後退しているとして、「条約の基盤を揺るがしている」と強調。現状が続けば「核武装の輪が広がる」と警告し、核軍縮や廃絶の推進を求めた。
コスタリカ:約束の不履行を訴え
2021年に発効した核兵器禁止条約を推進してきたコスタリカの代表は、「非保有国は核保有国の軍縮義務と引き換えに核保有を放棄した」と指摘し、核保有国が約束を履行していないと訴えた。「核軍拡を停止し、直ちに軍縮交渉を開始するよう求める」と述べた。
スイス:透明性と説明責任の強化を
永世中立の立場を取るスイスの代表は、軍縮の履行を確認するため、透明性を高め説明責任を強化する措置が必要だと強調した。
NPT再検討会議では、核軍縮の停滞が続く中、非保有国と保有国の間で溝が深まっており、今後の議論の行方が注目される。



