トランプ米大統領は20日、東部コネティカット州の沿岸警備隊士官学校で行われた卒業式において演説し、自身の任期に関する発言で波紋を広げた。同氏は「私は2028年もここにいるだろう。もしかしたら32年もいるかもしれない」と述べ、現行憲法が禁止する3期目への強い意欲をほのめかした。
背景とこれまでの発言
トランプ氏の2期目の任期は2029年1月までであり、今回の発言は憲法の制限を超える可能性に言及したものだ。同氏はこれまでも3期目への意欲を示唆したり、一転して否定したりと一貫しない姿勢を見せている。しかし、憲法改正には高いハードルが存在し、実現は困難との見方が大勢を占めている。
憲法改正の難しさ
米国憲法の改正には、上下両院で3分の2以上の賛成、または全州の3分の2による憲法改正会議の召集が必要であり、さらに全州の4分の3の批准が求められる。このプロセスは極めて難しく、過去に大統領の任期制限を撤廃する試みは成功していない。
トランプ氏の発言は、支持者へのアピールや政治的駆け引きの一環との見方もあるが、民主主義の基本原則に対する挑戦として批判も集まっている。



