韓国・忠清南道瑞山市の浮石寺で17日、長崎県対馬市の観音寺から2012年に盗まれ、韓国に持ち込まれた後に昨年5月に返還された県指定有形文化財「観世音菩薩坐像」のレプリカを安置する式典が行われた。レプリカは観音寺が提供した3Dデータに基づいて韓国で制作され、式典には協力した日本側関係者も招かれ表彰された。
仏像の経緯
この仏像は高麗時代の14世紀に「瑞州浮石寺」に納められていたが、何らかの理由で対馬に渡った。韓国側は窃盗団を摘発して仏像を回収したが、浮石寺は「かつて倭寇に略奪された」と主張し、所有権を巡る法廷闘争に発展。2023年に観音寺の所有権が認められ、昨年5月に返還された。
レプリカ制作の意義
今回のレプリカ安置は、両寺院間の和解と文化交流の象徴として注目される。観音寺の協力により実現したこのプロジェクトは、日韓の宗教・文化遺産をめぐる対話の新たな一歩と評価されている。
式典では、日本側関係者に対して感謝状が贈られ、両国の友好関係の強化が期待されるとの声明が発表された。仏像のレプリカは浮石寺で一般公開される予定で、多くの参拝者や観光客の訪問が見込まれている。



