イスラエルのネタニヤフ首相は15日、パレスチナ自治区ガザ地区において、イスラム組織ハマスの軍事部門幹部を標的とした空爆を実施したと公式に発表した。この攻撃は、ガザに残るハマスの最高位司令官とされるイズ・ハダド氏を狙ったものである。
空爆の背景と目的
中東メディアによれば、ハダド氏はガザ北部で活動するハマス軍事部門の最重要人物の一人とみられている。米国主導のガザ和平計画が、ハマスの武装解除を巡る協議の停滞により進展しない中、イスラエルは軍事行動を通じて圧力を強化する戦略を取っている。ネタニヤフ首相は声明で、「テロ指導者を排除し、イスラエルの安全を確保するための正当な行動」と強調した。
標的となったハダド氏の経歴
イスラエルメディアは治安当局者の情報として、北部ガザ市での攻撃によりハダド氏が死亡した可能性が高いと報じている。ハマス側は現時点で公式な反応を示していない。ハダド氏は2023年10月に発生したイスラエルへの奇襲攻撃を首謀した一人とされており、イスラエル軍はこれまでに75万ドル(約1億1900万円)の懸賞金をかけてその行方を追っていた。
空爆の被害状況
中東の衛星テレビ局アルジャジーラの報道によると、ガザ市の住宅ビルに対する空爆により、少なくとも7人が死亡し、50人以上が負傷した。負傷者の中には女性や子どもも含まれているとみられ、現地の医療機関は対応に追われている。イスラエル軍は今回の作戦について、民間人への被害を最小限に抑えるため精密誘導兵器を使用したと説明しているが、犠牲者の増加が懸念されている。
今後の展望
今回の空爆により、ハマスとイスラエルの緊張はさらに高まると予想される。和平計画の行方にも影響を与える可能性があり、国際社会からは自制を求める声が上がっている。一方、イスラエル国内では軍事行動を支持する意見が強く、ネタニヤフ政権の強硬姿勢が続く見通しだ。



