【ワシントン共同】トランプ米大統領は14日、交流サイト(SNS)で、中国の習近平国家主席が米国は「衰退しつつある」と述べたとして、バイデン前大統領による失政を指したものだと主張した。その上で「習氏に全面的に同意する」と書き込んだ。習氏がどの場で語ったのかは不明だが、トランプ氏はこの発言を自身の政治的立場を強化する材料として利用した。
トランプ氏の主張と背景
トランプ氏は投稿の中で、バイデン前政権の国境政策や多様性・公平性・包括性(DEI)推進によって米国が苦難を味わったと強調。米国が衰退したとの習氏の指摘は「正しい」と訴えた。トランプ氏は自身の政権下では米国が再び強くなると主張し、前任者の政策を厳しく批判する構図となっている。
また、トランプ氏は自身の政権について、習氏が「めざましい躍進」を祝福したとし、米中関係が「これまで以上に強固で良好になる」ことに期待を示した。この発言は、米中両国間の緊張が続く中で、両国関係の改善への意欲を示すものと受け止められている。
専門家の見解
政治アナリストは、トランプ氏が外国の指導者の発言を自国の政治に利用するのは異例だと指摘。特に中国の指導者の発言を引用して国内政治を攻撃する手法は、従来の外交慣行から逸脱しているとの見方が強い。一方で、支持者の間ではトランプ氏の率直な姿勢が評価される可能性もある。
習氏の発言の真偽は不明だが、トランプ氏の投稿は即座に拡散され、米国内外で波紋を広げている。バイデン前大統領の陣営からは現時点で公式な反応は出ていないが、今後の米国政治に影響を与える可能性がある。



