自民党の岸田文雄元首相は30日、フィリピンの首都マニラでマルコス大統領と会談し、高市早苗首相の特使として親書を手渡した。この中で岸田氏は、経済やエネルギーなどあらゆる分野で両国の協力関係を強化したいとの意向を伝達。さらに、日本と東南アジア諸国などとの脱炭素連携枠組み「アジア・ゼロエミッション共同体(AZEC)」を発展させる考えも強調した。
会談の詳細と今後の展望
マルコス大統領は、化石燃料から再生可能エネルギーへ移行する取り組みについて、日本との連携を進める方針を示した。両首脳は、地域のエネルギー安全保障と持続可能な成長に向けた協力の重要性で一致したとみられる。
国賓来日とAZECの推進
マルコス氏は5月26~29日の日程で国賓として来日する予定であり、今回の会談内容がその際の首脳会談で話題になるとみられる。岸田氏は、AZECを推進する自民党内の議員連盟の最高顧問として今回の訪問を行った。同枠組みは、アジア地域での脱炭素化を加速させる狙いがある。
岸田氏は会談後、記者団に対し「両国の協力をさらに深めるため、具体的なプロジェクトを進めていきたい」と述べた。また、フィリピン側からは、日本企業の投資促進や技術協力への期待が示されたという。
今回の訪問は、高市首相の外交方針を具体化する一環として位置づけられ、日比関係の強化に加え、AZECを通じた地域全体の環境協力の推進が期待される。



