飢えた前線兵士の画像が物議、ウクライナ軍が部隊責任者を更迭
飢えた兵士画像で部隊責任者更迭 ウクライナ軍

ロシアの侵攻を受けるウクライナ軍の前線部隊で、兵士が飢えてやせ細った状態の画像がインターネット上に投稿され、大きな波紋を呼んでいる。ウクライナ軍は27日までに、兵士の衰弱状況を上層部に報告していなかったとして、当該部隊の責任者を更迭し、内部調査を開始したと発表した。

画像投稿の経緯と内容

24日の軍の発表によると、問題の部隊は東部ハルキウ州の要衝クピャンスクの川沿いに配置された第14独立機械化旅団である。現地報道によれば、補給物資は約10~15日ごとにボートなどを通じて届けられるはずだったが、ロシア軍の攻撃激化により、食料や水が深刻に不足していたという。

上半身裸でやせ細った男性兵士の画像を投稿したのは、兵士の家族とされる人物。投稿には「兵士は雨水を飲み、飢えで意識を失っている。通信にも問題がある。この画像を拡散してください」とのコメントが添えられていた。この画像は瞬く間に拡散され、ウクライナ国内外で非難の声が上がった。

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軍の対応と釈明

ウクライナ国防省は、ロシア軍による激しい攻撃のため物資の補給が困難になっていると指摘。「あってはならないことだが、前線の状況は非常に深刻になることもある」と釈明した。その上で、兵士の安全確保と補給体制の改善を最優先に取り組むとしている。

クピャンスクの現状

ロシア軍は昨年11月にクピャンスクを制圧したと主張していたが、ウクライナのゼレンスキー大統領は翌12月に現地を訪問し、その映像を通信アプリに投稿して制圧を否定していた。今回の画像公開により、クピャンスク周辺の戦況の厳しさが改めて浮き彫りとなった。

ウクライナ軍は今後、補給路の確保や兵站体制の見直しを進めるとともに、内部調査の結果を踏まえて再発防止策を講じる方針だ。

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