日本に留学し博士号を取得した学生の国内での就職を後押しするため、奈良先端科学技術大学院大学と沖縄科学技術大学院大学が、大学と企業を結びつける新たな組織「外国籍博士人材の採用・育成サロン」を27日までに立ち上げた。この取り組みには両大学に加え、他の8大学およびメーカーや製薬会社など29社が参加を表明している。
背景と課題
奈良先端科学技術大学院大学では、博士課程の学生の半数が外国人であり、そのうち74パーセントが日本での就職を希望または関心を示している。しかし、言語の壁に直面し、断念するケースも少なくない。一方、産業界では少子化などを背景に、専門的な人材の不足が予想されており、留学生と企業をマッチングする場の必要性が高まっている。
新組織の活動内容
「外国籍博士人材の採用・育成サロン」では、学生向けに実践的な就職アドバイスやセミナーを提供し、企業の人事担当者や研究担当者との対話の機会を設ける。また、企業に対しては、外国籍の博士が活躍している先行事例の紹介や、ビザや在留資格に関する情報提供も行う予定だ。
代表を務めるのは、奈良先端科学技術大学院大学でキャリア支援を担当する谷口直也特命助教。谷口氏は「働きたい学生が活躍できる土壌がないのは非常にもったいない。何とかしたい」と意気込みを語った。



