マニラで折り鶴イベント開催 広島の禎子さんの思いを継承し平和を祈る
フィリピンのマニラ首都圏ケソン市にあるカトリック教会で、4月21日、世界平和を願う折り鶴作りの特別イベントが実施されました。この企画は、広島で被爆し12歳で亡くなった佐々木禎子さんの物語と、現在も中東の戦争で命を落とす子どもたちの状況が重なると感じた、ロバート・レイエス神父(71歳)によって発案されました。
子どもたちの手で折られる平和の祈り
イベントには6歳から17歳までの約50人の子どもたちが集まりました。礼拝堂では、イラストを用いて佐々木禎子さんの生涯を紹介する映像が上映され、参加者たちはその感動的な物語に耳を傾けました。その後、小さな子どもたちは大人や上級生の丁寧な指導を受けながら、色とりどりの折り紙を使って鶴を折り始めました。
ロバート・レイエス神父は、集まった子どもたちに向けて次のように訴えかけました。「戦争におびえて暮らす人々への祈りを、一羽一羽の折り鶴に込めましょう。私たちの小さな行動が、世界に平和をもたらす一歩となるのです」。この言葉に励まされ、子どもたちは真剣な表情で作業に取り組みました。
約100羽の折り鶴が完成 色鮮やかな平和の象徴に
イベントの終了時には、約100羽もの美しい折り鶴が完成し、教会内に展示されました。これらの折り鶴は、単なる工芸品ではなく、以下のような深い意味を込めた平和の象徴として作られました。
- 佐々木禎子さんの不屈の精神と平和への願いを継承すること
- 世界中の戦争被害者、特に子どもたちへの連帯の意思を示すこと
- 地域コミュニティが協力して平和活動に参加する機会を提供すること
参加した子どもたちからは、「禎子さんのことを知って、もっと平和について考えたいと思った」、「折り鶴を折りながら、遠くの国で苦しんでいる人たちのことを祈った」といった声が聞かれ、イベントが若い世代に平和の大切さを伝える貴重な機会となったことがうかがえます。
この折り鶴イベントは、歴史的な悲劇を記憶し、現代の紛争に目を向けながら、国際的な平和の絆を強める取り組みとして高く評価されています。今後も継続的な活動が期待されており、地域を超えた平和へのメッセージが広がっていくことが期待されます。



