愛知・名古屋ADB総会、2026年開催へ課題と期待 ウズベキスタン視察で見えたもの
愛知・名古屋ADB総会、2026年開催へ課題と期待

2026年5月に愛知・名古屋で開催されるアジア開発銀行(ADB)の年次総会を前に、運営を担う県や名古屋市の関係者がウズベキスタン・サマルカンドで開かれた今年の総会を視察し、準備に奔走した。現地取材から浮かび上がった地元開催への課題を探る。

サマルカンド総会の現地報告

3月3日から6日までウズベキスタン・サマルカンドで開催されたADB年次総会には、各国の財務閣僚や中央銀行総裁ら約5000人が集結。会場は市街地から離れた外資系ホテルや国際会議場が立ち並ぶエリアで、厳重な警備と交通規制が敷かれた。

一方、愛知・名古屋総会の主会場は名古屋市熱田区の名古屋国際会議場。都心部に位置し、一般市民の生活エリアと重なるため、来年5月2日から5日の会期中、ゴールデンウイーク中とはいえ、出席者の輸送や警備体制に市民の理解と協力が不可欠と感じられた。

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運営上の課題と改善点

会議自体は円滑に進んだが、ウェブ同時配信がアクセス集中で一時停止する場面があった。また、会場間のシャトルバスの案内表示が少なく、混乱する参加者も見られた。愛知・名古屋の実行委員会スタッフは「通信環境や動線を整え、快適に過ごせる環境を提供したい」と語った。

開催都市にとって国際発信の機会となる中、もてなしが重要な役割を果たす。サマルカンドでは大学生ボランティアが英語やロシア語で参加者を案内し、実行委スタッフは「献身的で温かみのある対応」が参考になったと指摘。古本伸一郎副知事は「名古屋も大学が多い。大学生の力を生かせる」と期待を込めた。

愛知・名古屋のPRと期待

最終日には各国参加者に名古屋めしが振る舞われ、「多くの人から『愛知・名古屋の総会を楽しみにしている』との声をもらい、期待の高さを感じた」(実行委スタッフ)。ただし、現地で手配した名古屋めしは、うなぎの風味が日本と異なり、カツはみそではなくソース味だった点がやや残念。来年の総会では本場の味を提供したい。

ADBの神田真人総裁は「世界トップクラスの製造業の知見や高度な技術があり、各国と共有できる意義がある」と述べ、片山さつき財務相は「国際都市としての名前を定着させれば、地域だけでなく日本経済の反転攻勢のきっかけになる」と期待。実行委スタッフは「参加者のきめ細かなサポートと愛知・名古屋ならではの魅力を感じてもらえるよう工夫したい」と意気込みを新たにした。

来年のテーマとロゴマーク発表

県と名古屋市は13日、第60回ADB年次総会のテーマとロゴマークを発表。ロゴは金のシャチホコをイメージし、右肩上がりの形状で地域の発展と持続可能な成長を表現。テーマは「フォージング パートナーシップ、ドライビング トランスフォーメーション(連携強化と変革の推進)」で、アジア太平洋地域が連携し課題を乗り越える意味を込めた。

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