SMCが千葉・柏の葉に巨大研究開発拠点開設 世界の製造業支える新ランドマーク誕生
SMCが柏の葉に巨大研究拠点 世界の製造業支える新拠点

世界の製造業を支える新たな拠点が柏の葉に誕生

空気圧制御機器メーカーで世界トップシェアを誇るSMC(本社:東京都中央区)が、千葉県柏市の柏の葉エリアに大規模な研究開発拠点「Japan Technical Center(ジャパン・テクニカル・センター、以下JTC)」を開設しました。3日に開催された開所式では、熊谷俊人千葉県知事らが出席し、新たなランドマークの誕生を祝いました。

グローバルな研究ネットワークの中核に

開所式で高田芳樹社長は「製造業と日本の経済発展に微力ながら貢献したいとの思いから、この投資を決断しました。当社はグローバル企業として、この研究開発センターも米国、英国、ドイツ、中国の拠点とクラウドで緊密に連携しています。柏の葉から世界の製造業を支える企業として成長していきたい」と抱負を語りました。

熊谷知事は「流線形の美しい建物は、柏の葉の新たなランドマークにふさわしいデザインです。約1400人の従業員は、柏の葉エリアの就業人口の約1割を占める規模となります。東京大学、千葉大学、国立がん研究センターなど、企業や研究機関の枠を超えた研究者同士の活発な交流が進むことを大いに期待しています」と述べました。

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柏の葉の地理的・学術的優位性を活かす

太田和美・柏市長は「柏の葉エリアは、東京都心部や成田・羽田両空港へのアクセスが良好な交通利便性に加え、最先端の学術研究機関が集積している点が大きな強みです。SMCとともに、この地で生み出される革新的な技術や新たな価値が、世界を変えていく原動力となることを心から楽しみにしています」と期待を寄せました。

老朽化した茨城の拠点から移転・拡張

SMCは、空気圧を利用した自動制御機器の専門メーカーとして、ファクトリーオートメーションや医療機器の自動化に不可欠な機器を製造しています。従来の「筑波技術センター」(茨城県つくばみらい市)が老朽化し手狭になったことを受け、柏の葉エリアへの移転と大幅な拡張を決定しました。

新設されたJTCは5階建ての建物が3棟連なり、延べ床面積は合計約9万平方メートルに及びます。約1400人の研究者や技術者がここで働き、総投資額は約1200億円に達します。施設は今年3月から本格的に稼働を開始しています。

地域との共生も重視した施設設計

同社によると、JTCではクラフトビールを提供するカフェテリアを一般に開放するほか、地域住民向けに講堂や会議室の貸し出し、子どもたちを対象とした技術講習会なども積極的に検討しています。自社製品を展示・解説するショールームも設けられ、技術の普及にも力を入れていく方針です。

柏の葉エリアには、東京大学柏キャンパスや千葉大学柏の葉キャンパス、国立がん研究センター東病院などが立地しており、産学連携の環境が整っています。SMCの新拠点は、こうした学術機関との連携を強化し、世界の製造業を支える技術革新の拠点として、さらなる発展が期待されています。

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