経済産業省が重要鉱物確保の国際連携ロードマップ案を公表
経済産業省は4月21日、電気自動車(EV)のモーターなど幅広い産業で不可欠なレアアース(希土類)をはじめとする重要鉱物の安定的な確保に向けた官民投資のロードマップ(工程表)案を公表しました。この戦略は、中国が世界生産の多くを占めるレアアースの供給リスクを軽減し、日本の経済安全保障を強化することを目的としています。
国際連携と国内リサイクルの拡大で供給途絶を回避
ロードマップ案では、レアアースの調達において、海外の同志国との連携を強化するとともに、国内でのリサイクルシステムの拡充を推進する方針が明記されています。具体的な目標として、2030年時点で国内需要を賄う計1.4万トンの確保を目指します。これにより、供給途絶のリスクを回避するため、国家備蓄の強化も打ち出されました。
さらに、ベースメタルと呼ばれる銅や亜鉛などの鉱物については、自給率を80%以上に引き上げる計画です。これらの施策は、今夏に策定される日本成長戦略に反映される見込みで、政府が重点的に支援する17分野の一つである重要鉱物分野の競争力向上を図ります。
レアアースの重要性と産業への影響
レアアースは、永久磁石の原材料として、EVのモーターをはじめ、再生可能エネルギー機器や電子デバイスなど、多様な先端産業で広く使用されています。中国への依存度が高い現状を踏まえ、経済産業省は以下の取り組みを加速させる方針です。
- 海外の同盟国や友好国とのサプライチェーン構築を通じた調達先の多角化
- 国内における使用済み製品からのリサイクル技術の開発と普及
- 官民連携による投資の促進と研究開発の支援
このロードマップ案の公表は、グローバルな資源競争が激化する中、日本が持続可能な経済成長を実現するための基盤整備として位置づけられています。今後の展開に注目が集まります。



