三菱ケミカル、香川事業所のコークス生産を2027年度で停止 従業員600人に配置転換・再就職支援
三菱ケミカル、香川のコークス生産停止 従業員600人支援 (07.03.2026)

三菱ケミカル、香川事業所のコークス事業を2027年度で撤退 世界的な供給過剰が要因

三菱ケミカル(本社:東京都)は、香川県坂出市番の州町にある香川事業所における主力事業であるコークスおよび炭素材の生産を、2027年度を目途に停止し、同事業から撤退することを正式に発表しました。この決定に伴い、グループ会社を含めて約600人の従業員が影響を受けますが、同社は配置転換や再就職支援を実施する方針を明らかにしています。

世界的な市況低迷が長期化 事業継続が困難に

発表によれば、製鉄工程に不可欠なコークスは、世界的な供給過剰状態が続いており、海外市場の低迷が長期化しています。同時に、炭素材についても需要が伸び悩んでいる状況です。こうした市場環境の悪化を背景に、三菱ケミカルは事業の継続が困難と判断し、生産停止を決定しました。生産終了後は、関連設備の撤去作業を順次進める計画です。

香川事業所は1969年に操業を開始し、約160万平方メートルの広大な敷地を有しています。グループ会社を含めた従業員数は合計約1,100人に上り、地域経済において重要な役割を果たしてきました。コークス・炭素材事業の2025年3月期の売上高は1,157億9,000万円と報告されています。

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成長が見込まれる事業は継続 地元への配慮も表明

一方で、同事業所では産業用ロボットや人工衛星に活用される炭素繊維、さらに電気自動車のバッテリー向け負極材などの生産も手がけており、これらの事業は今後も継続される見込みです。三菱ケミカルは声明の中で、「50年以上の歴史を持つ事業からの撤退は、会社としても非常に残念な決断です。しかし、香川事業所では今後成長が期待される分野の事業を推進してまいりますので、地元の皆様のご理解とご支援を賜りたい」と述べ、地域社会への配慮を示しました。

坂出市の有福哲二市長はこの決定を受け、「従業員の雇用確保や跡地の有効活用などについて、前向きな対応を企業側に期待したい」とコメントし、今後の展開に注視する姿勢を明らかにしています。この動きは、グローバルな市場変動が地域経済に与える影響を浮き彫りにする事例として、注目を集めそうです。

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