世界初の人工ダイヤモンド半導体量産工場、福島・大熊町に完成
人工ダイヤモンド半導体量産工場が福島・大熊町に完成

世界初となる人工ダイヤモンドを使った半導体の量産工場として、大熊ダイヤモンドデバイス(札幌市)が福島県大熊町の産業団地「大熊中央産業拠点」に整備した福島工場が完成し、29日に現地で落成式が行われた。

「究極の半導体」と呼ばれるダイヤモンド半導体

ダイヤモンド半導体は「究極の半導体」と呼ばれ、東京電力福島第1原発の廃炉への活用が見込まれている。福島工場は最大で年間数十万個の生産能力を持ち、2028年度の本格稼働を目標に掲げている。

スタートアップ企業の挑戦

同社は北海道大学と産業技術総合研究所、日本原子力研究開発機構(JAEA)発のスタートアップ企業。研究開発と製品化を進めるのは人工ダイヤモンドを基板とした半導体で、従来のシリコン半導体と比べて硬いため製造が難しい一方、高放射線量や300度以上の高温、マイナス200度を想定した過酷な環境下でも高電圧、高出力の動作が可能な特性がある。

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地元採用と雇用創出

同社は本県復興を後押しするため、地元採用に積極的に取り組む方針で、本年度に約20人の雇用を見込む。2028年度には研究開発、製造に携わる人材として40人超を確保したい考えだ。

工場の概要

福島工場は鉄骨2階建てで、建築面積約1100平方メートル。クリーンルーム5部屋を備える。1年ほどかけて装置を搬入し、稼働準備に入る。投資額は非公表。

星川尚久社長は報道陣に「大熊から『困難を乗り越えた技術が新しい時代をつくっていく』というメッセージを発信し、日本全体を巻き込んで実現することが使命だ」と強調した。式では星川社長、井野俊郎経済産業副大臣らがテープカットした。産業界や国、県、町などから約150人が出席した。

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