広島駅前「エールエールHIROSHIMA」が「デパートメントモール」として改装オープン、連絡デッキも供用開始
広島駅前「エールエールHIROSHIMA」が改装オープン、デパートメントモールに

広島駅前の商業施設が「デパートメントモール」として生まれ変わる

JR広島駅前の商業施設「エールエールHIROSHIMA」が3月5日、エールエールA館から名称を変更し、大規模な改装を経てグランドオープンを迎えました。同日には、駅と施設を直接結ぶ歩行者用の連絡デッキも供用開始となり、多くの買い物客や観光客で早速にぎわいを見せています。今回のリニューアルは、売上減少に歯止めをかけるとともに、周辺地域のさらなる活性化につながるか注目されています。

松井市長が期待を込めてテープカット

開店前に行われたセレモニーでは、広島市の松井一実市長が出席し、テープカットを実施しました。松井市長は「この施設が駅と街、人と人をつなぐ広島の陸の玄関として、新たな発展をもたらすことを期待している」と述べ、地域経済への貢献に言及しました。セレモニー後は、広島市消防音楽隊の演奏が響く中、開店を待ちわびた人々が記念の菓子を受け取り、次々と店内へと足を運びました。

「デパートメントモール」で売上回復を目指す

エールエールの運営会社「広島駅南口開発」によると、売上高は1999年度の約27億1000万円から2024年度には約16億7000万円に減少しており、経営改善が急務となっていました。今回の改装では、百貨店の品揃えやサービスと、ショッピングモールの楽しさや利便性を融合させた「デパートメントモール」として再出発することを決定。名称も一新し、新たなスタートを切りました。

主要テナントである「福屋広島駅前店」には、県内初出店を含む約20店舗が新たに加わり、若者向けの店舗も増加しています。広島市南区の67歳の主婦は、娘と買い物に訪れた際に「若者向けの店もでき、明らかな変化を感じる。駅から直接来られるようになり、場所も分かりやすくなった」と感想を語り、改装への評価を示しました。

連絡デッキ開通でアクセス向上

同日に供用を開始した歩行者用連絡デッキは、幅約7メートル、長さ約65メートルで、エールエールHIROSHIMAとJR広島駅の駅ビル2階部分を直接結んでいます。午前9時半の通行開始後、さっそく多くの人々が利用し、近隣の61歳の主婦は「以前は駅から地下を通って移動する必要があったが、かなり便利になった。デッキの上から見る駅周辺の光景も新鮮で楽しい」と話しました。

このデッキ整備は、街を歩いて巡りやすくすることを目的としており、広島市が2020年度から進める広島駅南口広場の再整備工事の一環として実施されました。アクセス向上により、施設利用者の増加が見込まれています。

今後の展開と地域活性化への期待

エールエールHIROSHIMAでは、改装オープンを記念して、サッカーJ1・サンフレッチェ広島が昨年獲得したYBCルヴァン杯の優勝カップなどを3月17日まで展示するイベントを開催中です。さらに、施設の8~10階には、休館していた広島市立中央図書館が4月1日に開館予定で、文化面での充実も図られます。

広島市は、より効率的な運営を目指し、広島駅南口開発と地下街「紙屋町シャレオ」を運営する「広島地下街開発」の2社について、2027年度中に経営統合する方針を示しています。これにより、駅周辺の商業施設や公共空間の一体的な管理が進み、地域全体の魅力向上が期待されています。

今回の改装オープンと連絡デッキの供用開始は、広島駅前エリアの新たなランドマークとして、観光や買い物の利便性を高め、長期的な地域活性化につながる可能性を秘めています。市民や事業者からは、今後の発展に大きな関心が寄せられています。