サッポロHD、自販機事業から撤退 ライフドリンクに売却決定
サッポロホールディングス(HD)傘下のポッカサッポロフード&ビバレッジ(名古屋市)は3月5日、自動販売機事業を清涼飲料製造大手のライフドリンクカンパニー(大阪市)に売却すると正式に発表しました。売却は2024年10月をめどに行われる予定で、具体的な譲渡額については非公表となっています。
消費者の節約志向が背景 飲料業界で事業再編加速
今回の事業売却の背景には、近年の値上げ傾向と消費者の節約志向の高まりがあります。自動販売機での販売が苦戦を強いられる状況が続いており、飲料業界全体で事業の再編成が進んでいます。サッポロHDもこうした市場環境の変化を受け、自販機事業からの撤退を決断しました。
ライフドリンクカンパニーは、低価格帯の飲料を主力商品とするメーカーとして知られています。同社は新会社を設立し、ポッカサッポロが現在展開している自販機事業を引き継ぐ計画です。これにより、全国に約4万台設置されている自販機がライフ傘下に移管されることになります。
販売ルート拡大を目指すライフ 一定期間はポッカサッポロ商品も継続
ライフドリンク側にとっては、この買収が販売ルートの大幅な拡大につながると期待されています。自販機網を獲得することで、自社製品の販売チャネルを強化し、市場での存在感を高める狙いがあります。
また、事業移管後も一定期間は、ポッカサッポロの商品の取り扱いを継続する方針です。これにより、既存の顧客へのサービスを維持しながら、スムーズな事業移行を図るとしています。
この動きは、飲料業界における競争環境の変化を象徴する事例です。消費者行動の変化に対応するため、各社が事業ポートフォリオの見直しを進めており、今後も同様の再編が続く可能性が高いと見られています。



