名古屋栄地区に新商業施設「HAERA」が6月開業 高級ブランドで広域集客を強化
J・フロントリテイリングは、名古屋市中区の栄地区に新たな商業施設「HAERA(ハエラ)」を6月11日に開業すると発表しました。この施設は、現在建設中の高層ビル「ザ・ランドマーク名古屋栄」の地下2階から地上4階までに展開され、合計65店舗が出店する予定です。
高級ブランドと東海初出店で差別化
HAERAの出店ブランドは、カルティエ、シャネル、エルメス、ルイ・ヴィトンといった世界的な高級ブランドを中心としています。特に注目すべきは、東海地方で初めて出店する店舗が40店に上り、全体の6割以上を占めている点です。この戦略により、名古屋だけでなく周辺地域からの広範な集客を狙っています。
J・フロントリテイリングの小野圭一社長は記者会見で、HAERAについて「世界中から人が集まる核となる施設にしたい」と意気込みを語りました。同社は栄地区で、松坂屋やパルコなど既存の10館と連携し、グループ全体での年間売上高2000億円以上を目標に掲げています。
栄地区の活性化と回遊性向上を目指す
新施設の開業は、単独での集客だけでなく、地区全体の活性化にもつながると期待されています。J・フロントは、各商業施設間での共同販促活動を通じて、栄地区の回遊性や滞在時間の向上を図る方針です。これにより、訪日客の消費拡大が期待できる名古屋市場での競争力を高めたい考えです。
小野社長は「HAERAの開業が、栄だけでなく名古屋全体の活性化につながることを願っています」と述べ、地域経済への貢献に意欲を見せました。また、来年には松坂屋名古屋店南館に新たなパルコを開業する計画も進めており、栄地区の商業集積をさらに強化する構えです。
J・フロントは、名古屋が東京や大阪に比べて訪日客の消費拡大余地が大きいと分析しており、HAERAを起点とした新しい買い物や滞在の流れを作り、消費を地域に呼び込むことを目指しています。この取り組みが、中部地方の商業動向に与える影響も注目されます。



