経済産業省は3月19日、イラン情勢を踏まえ、トイレットペーパーの流通に関する公式声明を公表しました。この声明では、消費者に対して正確な情報に基づいた冷静な購買行動を呼びかけるとともに、業界団体の発表を引用して原料供給の安定性を強調しています。
業界団体が原料の依存関係を明確に否定
日本家庭紙工業会は前日の18日、消費者向けの発表文を出し、トイレットペーパーの原料が中東地域に依存していないことを明らかにしました。同工業会によると、原料の大部分は回収古紙やパルプであり、ホルムズ海峡の封鎖による影響はないと断言しています。
国内生産の高さと増産余力に注目
さらに、同工業会はトイレットペーパーの約97%が国内で生産されており、各メーカーには十分な増産余力があると説明しました。これにより、供給不足の懸念を払拭し、市場の安定を図っています。
過去の買いだめ騒動を踏まえた政府の注意喚起
経産省の声明では、第1次オイルショックや新型コロナウイルス感染症の流行時において、必要以上の買いだめが一部で品薄状態を引き起こした経験を踏まえ、政府として注意を促す姿勢を示しました。原油価格の高騰を背景に、SNS上ではトイレットペーパーの不足を心配する声が一部で上がっており、こうした状況への対応が急務となっています。
消費者への具体的な呼びかけ
経産省は、業界団体の情報を基に、消費者に対して以下の点を呼びかけています。
- トイレットペーパーの原料は中東に依存しておらず、供給は安定していること。
- 国内生産が大部分を占め、増産体制も整っていること。
- 過去の事例を参考に、過度な買いだめを避け、冷静な購買行動を取ること。
この取り組みは、国際情勢の変化に伴う消費者の不安を和らげ、市場の混乱を防ぐことを目的としています。政府と業界が連携して情報を発信することで、社会全体の落ち着きを保つことが期待されます。



