キリン「氷結」が規格外果物を活用、期間限定から通年販売へ転換
キリン「氷結」、規格外果物で通年販売へ

キリン「氷結」、規格外果物の活用で通年販売へ

キリンビールは2026年3月5日、主力の缶入りチューハイ「氷結」において、味や安全性に問題がないものの、出荷基準を満たさないために廃棄される「規格外」の果物を使用した商品を通年販売することを発表しました。これまで期間限定で展開されていた取り組みが、恒常的な事業へと発展します。

通年販売の対象商品と発売スケジュール

通年販売されるのは、横浜市で生産されるナシを原料とした「氷結 mottainai 浜なし」です。容量は350ミリリットルで、2026年3月24日から全国で発売が開始されます。この商品は、2024年と2025年に期間限定で販売され、好評を博していました。

食品ロス削減と農家支援の強化

キリンビールは、規格外のナシの廃棄を年間約44トン削減する目標を掲げています。さらに、売り上げの一部をナシ農家の支援に活用することで、持続可能な農業の促進を目指します。この取り組みは、食品ロスの削減と地域経済の活性化を両立させる重要な一歩です。

規格外果物活用の実績と今後の展望

規格外の果物を使った「氷結」シリーズは、2024年に販売を開始して以来、これまでに5種類の果実を使用した商品が発売され、合計約95トンの食品ロスの削減に貢献してきました。キリンビールのマーケティング部、後庵友理奈氏は、東京都内で行われた説明会で次のように語っています。

「規格外の果実は、農家が減らす努力をしても発生してしまうものです。通年販売を通じて、こうした果実を有効活用する仕組みをさらに広げ、社会全体のサステナビリティ向上に寄与したいと考えています。」

この発表は、企業が環境問題や社会課題に積極的に取り組む姿勢を示しており、消費者からの支持も期待されています。キリンビールは、今後も規格外果物の活用を拡大し、食品ロス削減のモデルケースとしての役割を強化していく方針です。