大手企業がパート時給引き上げで満額回答 春闘の早期決着に注目
スーパー大手のイオンリテールと外食大手のすかいらーくグループが、パート労働者の時給引き上げについて労働組合の要求に満額回答したことが明らかになった。流通や外食、繊維などの産業別組織であるUAゼンセンが2026年2月19日に発表した。
イオンリテールの引き上げ内容
イオンリテールは、パート時給を制度昇給分を含めて101.8円(8.38%)引き上げることで労使合意に至った。正社員については月額1万9637円(5.89%)の賃上げが決定しており、いずれも労働組合が求めた金額を満たす形となった。
すかいらーくグループの対応
一方、すかいらーくグループも同様にパート時給を制度昇給分を含めて71.3円(6.39%)、正社員を月額2万173円(5.28%)引き上げることで合意。こちらも要求に対して満額回答が実現した。
UAゼンセンの見解
UAゼンセンの広報担当者は今回の決着について、「両社合わせて少なくとも7万5千人余りのパート労働者の賃上げが決定した。昨年よりも早い時期での満額回答は、市場全体に大きなインパクトを与えるだろう」とコメントしている。
この早期の合意は、春闘(春季労使交渉)の本格化を前に、大手企業が賃上げに積極的な姿勢を示した事例として注目を集めている。背景には、物価上昇や労働力不足といった経済環境の変化が影響していると見られる。
両社の決定は、小売業や外食産業を中心に、他の企業への波及効果が期待される。特にパート労働者の待遇改善は、業界全体の賃金水準向上につながる可能性がある。



