サッポロビール、第3のビールをビールに刷新 低価格帯で市場拡大を狙う
サッポロビールは2026年3月18日、第3のビール「GOLD STAR(ゴールドスター)」と「麦とホップ」を、同年10月以降にビールとして発売すると正式に発表しました。この刷新は、同月に実施される酒税改正に合わせた戦略的な動きであり、ビール類の酒税が一本化されることを背景に、ビール製品の強化を図るものです。
麦芽比率を高めてビールとして刷新
これまで第3のビールとして販売されてきた「GOLD STAR」と「麦とホップ」は、麦芽比率を高めることでビールとしての品質を向上させます。具体的には、「GOLD STAR」はビールに近い飲み応えを特徴とし、「麦とホップ」は強いコクを維持しながら、ビールとしての仕様に変更されます。現在のコンビニエンスストアでの想定価格は、いずれも350ミリリットルあたり198円(税込み)と低価格帯に設定されており、刷新後もこの価格帯を維持する見込みです。
サッポロビールは、主力ビールである「黒ラベル」や「エビス」といった中価格帯から高価格帯の製品に強みを持っていますが、今回の刷新により、幅広い価格帯をそろえる戦略に移行します。これにより、低価格の商品でも消費者を取り込み、市場シェアの拡大を目指す考えです。
酒税改正を背景にビール市場が活性化
2026年10月の酒税改正では、ビールが350ミリリットルあたり9.1円の減税となる一方、発泡酒や第3のビールは7.26円の増税となります。この結果、ビールと他の発泡性アルコール飲料との価格差が縮小し、ビールの消費が拡大すると見られています。サッポロビールの今回の刷新は、この税制変更を追い風に、低価格帯での競争力を高めることを目的としています。
業界全体で第3のビールの転換が進む
第3のビールを巡っては、サントリーが「金麦」を、キリンビールが「本麒麟」をそれぞれビールに転換することを打ち出しており、業界全体で同様の動きが加速しています。一方、アサヒビールは、主力ビール「スーパードライ」の販促強化や新ブランド「アサヒゴールド」の投入で攻勢をかけており、ビール市場の競争が激化しています。
サッポロビールの「GOLD STAR」と「麦とホップ」の具体的な発売時期や価格は未定ですが、酒税改正後の市場動向を注視しながら、戦略的な展開が期待されます。この刷新により、消費者はより手頃な価格で高品質なビールを楽しめるようになり、ビール市場全体の活性化につながる可能性が高いです。



