関西空港の中国路線旅客数、春節2月も大幅減 前年割れ3カ月連続
関西エアポートは3月9日、運営する関西空港の2026年2月における中国路線の旅客数が、前年同月と比較して59%減少したと発表しました。速報値によると、旅客数は24万人となり、中華圏の重要な連休である春節(旧正月)の時期にもかかわらず、大幅な減少となりました。
中国政府の渡航自粛要請が継続的影響
この減少傾向は2025年12月から続いており、前年同月を下回る状況が3カ月連続で発生しています。関係者によれば、中国政府による日本への渡航自粛要請が主要な要因として考えられています。この要請は政治的な関係悪化を背景としており、観光需要に直接的な影響を与え続けています。
国際線全体では6%減 地域別では明暗分かれる
関西空港の国際線全体の旅客数は、前年同月比6%減少の197万2千人となりました。前月(1月)に12%減少していた香港・マカオ路線は、今月は11%増加の22万3千人とプラスに転じ、回復の兆しを見せています。
また、韓国や台湾、東南アジア方面の路線では旅客数が伸びたものの、中国路線の大幅な減少分をカバーするには至りませんでした。この地域別の明暗は、国際情勢や渡航規制の差異を反映していると言えます。
観光産業への波及影響が懸念される状況
春節期間は通常、中華圏からの観光客が大幅に増加する時期であり、ホテルや小売業、飲食業など広範な観光関連産業にとって重要な収入源となっています。今回の中国路線旅客数の大幅減は、これらの産業に対しても深刻な影響を与えている可能性が高いです。
関西エアポート関係者は「国際線全体の旅客数減少幅が前月より縮小したことは一定の前進だが、中国路線の回復にはさらなる時間が必要と見込まれる」とコメントしています。今後の動向については、日中両政府間の外交関係の進展が重要なカギを握るとの見方が強まっています。



