幸楽苑、新社長に芳賀正彦氏を内定 新井田傳会長は社長職を退任
ラーメンチェーン「幸楽苑」を展開する幸楽苑株式会社(本社:郡山市)は、10日に開催された取締役会において、重要な人事異動を内定しました。新井田傳代表取締役会長・社長(81歳)が社長職を退任し、後任の代表取締役社長として芳賀正彦専務営業本部長(49歳)を昇格させる方針を決定したのです。この人事は、6月18日に予定されている株主総会および取締役会において正式に承認される見通しです。
新井田氏の功績と「原点回帰」戦略
新井田氏は2023年、業績の悪化を受けて約4年半ぶりに社長職に復帰しました。その際、期間限定商品の導入など「原点回帰」を掲げた経営戦略を推進し、見事に業績を黒字に転換させることに成功しました。さらに、郡山西部第1工業団地(郡山市)に新たな工場の建設を計画するなど、好調な業績を維持する中で、社長職を若手の芳賀氏に引き継ぐ判断に至ったとみられています。新井田氏は今後、代表権を保持したまま会長職に専念することになります。
新社長・芳賀正彦氏の経歴と役割
芳賀正彦氏は仙台市の出身で、石巻専修大学経営学部を卒業しています。1999年に幸楽苑に入社し、FC業態推進部長、経営戦略部長、常務営業本部長などの要職を歴任してきました。昨年6月には専務に就任し、新井田氏とともに経営の立て直しに尽力してきました。その実績が評価され、今回の社長昇格に至ったものと見られます。
新井田傳氏の創業者としての歩み
新井田傳氏は会津若松市の出身で、会津高等学校を卒業しています。父親が会津若松市に開いた「味よし食堂」を引き継ぎ、「幸楽苑」に改称しました。1970年には株式会社に改組し、店舗網を拡大させ、2003年には東京証券取引所第1部に上場を果たしています。2018年に社長を退任し、会長や相談役を務めていましたが、2023年6月に社長に復帰し、業績回復に導きました。
今回の人事は、創業者である新井田氏が築き上げた基盤を、次世代のリーダーである芳賀氏に託す形となりました。幸楽苑は、新たな経営体制の下で、さらなる成長と発展を目指していくことになります。