モーター業界の大手企業であるニデックは13日、顧客に対して無断で部材や工程、設計を変更するなど、品質不正に関わる不適切な行為の疑いが一千件を超えて判明したと正式に発表しました。この発表を受け、同社は外部の専門家で構成される調査委員会を設置し、8月末を目標に事実関係の詳細な解明と原因究明を完了させる方針を示しています。これに先立ち、不正会計問題も発覚しており、製造現場での品質問題が相次いで明らかになったことで、同社への信頼は大きく揺らいでいます。
不正の疑いがある事案の詳細
不正が疑われる事案は、主に家庭用電化製品や自動車向けの製品に関連しており、本社の家電産業事業本部に加え、子会社であるニデックインスツルメンツ(長野県下諏訪町)やニデックテクノモータ(京都市)などで確認されました。同社は既に顧客への説明を開始しており、現時点では製品の機能や安全性に直ちに影響を及ぼすような事象は確認されていないとしています。
岸田社長の記者会見
岸田光哉社長は東京都内で記者会見を開き、「会計不正問題に続き、皆さまに多大なるご迷惑をおかけして心より深くおわびする」と謝罪の言葉を述べました。また、創業者の永守重信氏ら旧経営陣による影響があったかどうかについて問われると、「根本の原因は今後、調査委員会で徹底調査してもらいたい」と述べ、明確な回答を避けました。さらに、社外取締役を刷新し、取締役会の監督機能を強化することも明らかにしました。
この一連の品質不正問題は、同社の企業統治のあり方にも疑問を投げかけており、今後の調査結果が注目されます。同社は再発防止策を徹底し、信頼回復に向けた取り組みを進める方針です。



