カルビーは2026年5月11日、ポテトチップスの一部商品について、包装を白と黒の2色で販売する方針を明らかにした。中東情勢の悪化に伴うナフサ不足が原因で、印刷インキの調達が不安定になっているためとみられる。同社は近く正式に発表する予定だ。
白黒包装の対象商品と時期
白黒包装となるのは、ポテトチップスの「うすしお味」や「コンソメパンチ」などで、5月下旬以降の出荷分から順次切り替えられる。大手小売関係者によると、カルビー側から既に通知が届いており、販売現場での対応が進められている。
ナフサ不足の背景
印刷インキにはナフサ由来の原料が使用されており、最近のナフサ価格高騰や供給不安により、メーカー側も値上げを余儀なくされていた。中東情勢の悪化がナフサの安定供給に影響を与えており、食品業界全体に波及している。
業界全体への影響
多くの食品・飲料メーカーが加盟する国民生活産業・消費者団体連合会(生団連)が4月末に公表した調査によると、現在のナフサ調達不安が続いた場合の対応として、7割超の企業が「製品価格の改定(値上げ)」を挙げ、4割超が「内容量・仕様の見直し」と回答している。大手メーカーで具体的な影響が顕在化し始めており、カルビーの事例はその一環とみられる。
カルビーはこれまでにも原材料費高騰を受けて価格改定を実施してきたが、今回の包装変更はコスト削減と供給安定化を目的とした緊急措置と見られる。消費者にとっては見慣れたパッケージが一時的に変更されることになるが、品質や味に変更はないとしている。



