経営再建中の日産自動車が、欧州全域の従業員の約1割に相当する約900人を削減する方針であることが、6日に関係者への取材で明らかになった。また、英国北東部にあるサンダーランド工場の稼働率を改善するため、現在二つある生産ラインを一つに統合することも決定した。同社はこれらの措置を、再建計画の一環として位置づけている。
削減の対象と具体的な措置
日産によると、欧州には現在約9300人の従業員が在籍している。今回の人員削減の対象となる約900人には、事務職や倉庫業務に従事する社員が含まれる。さらに、スペインのバルセロナにある部品工場の一部閉鎖や、北欧地域における販売方式の見直しも実施する予定だ。
労働組合との協議開始
同社は「事業構造の簡素化と持続可能で収益性の高い事業運営の実現」を目指し、すでに労働組合側と協議を開始したとしている。生産ラインのスリム化により、サンダーランド工場の効率を高め、競争力を強化する狙いがある。
日産は現在、世界的な販売低迷や電動化への対応遅れなどから経営再建を進めており、今回の欧州での人員削減と工場再編はその一環とみられる。同社は今後もコスト削減と事業構造の改革を加速させる方針だ。



