全産業の経常利益が5四半期連続で増加、サービス業や情報通信機械が好調に寄与
財務省が3月3日に発表した2025年10~12月期の法人企業統計によると、金融・保険業を除く全産業の経常利益は前年同期比4.7%増の30兆270億円となりました。これはプラス成長が5四半期連続で続いていることを示しており、日本経済の回復基調が着実に進んでいることを裏付けています。
売上高と設備投資も堅調に推移、製造業と非製造業の内訳を分析
同時期の売上高は0.7%増の400兆6499億円、設備投資は6.5%増の15兆3865億円と、いずれも前年同期を上回る結果となりました。経常利益の内訳を見ると、製造業が0.9%増の11兆3165億円、非製造業が7.1%増の18兆7105億円となっており、特に非製造業の伸びが顕著です。
この好調な業績の背景には、サービス業や情報通信機械などの分野が堅調に推移したことが大きく寄与しています。これらの業種はデジタル化の進展や消費動向の回復を追い風に、収益を拡大させました。また、設備投資の増加は企業の将来への投資意欲が高まっていることを示唆しており、経済全体の活性化につながる可能性が期待されます。
5四半期連続のプラス成長が示す日本経済の回復力
今回の統計結果は、日本経済が緩やかながらも確実な回復の道筋を歩んでいることを明確に示しています。経常利益の増加が5四半期連続で続いていることは、企業の収益力が持続的に向上している証左であり、経済全体の底堅さを印象づける内容となっています。
今後の課題としては、以下の点が挙げられます。
- 製造業の伸びが0.9%と比較的低調であること
- グローバルな経済環境の不確実性が残っていること
- インフレ圧力や為替変動の影響をどう管理するか
しかし、非製造業を中心とした堅調な業績は、国内需要の回復やサービス業の成長が経済を下支えしていることを示しており、今後の経済動向に注目が集まります。財務省は引き続き、企業活動の動向を注視していく方針です。



