パラマウントがワーナー買収で合意、買収額は約17兆円に達する
米メディア大手のパラマウント・スカイダンスは2月27日、米ワーナー・ブラザース・ディスカバリー(WBD)の買収で両社が合意したと正式に発表しました。この買取取引の総額は1100億ドル、日本円で約17兆円にのぼり、独占禁止当局の承認を経て、9月末までの手続き完了が予定されています。
買収価格は1株あたり31ドル、当初提案から引き上げ
パラマウントはWBDの株式を1株あたり31ドルで取得する計画です。株式取得の総額は810億ドルで、これに負債を含めると買収費用は1100億ドルとなります。当初、パラマウントは1株あたり30ドルを提案していましたが、米動画配信大手ネットフリックスとの激しい買収合戦が発生し、結果として買収価格が引き上げられる形となりました。
ネットフリックスとの争奪戦の経緯
WBDを巡る買収劇では、昨年12月にネットフリックスが買収で合意したものの、パラマウントが株式公開買い付け(TOB)で対抗し、争奪戦に発展していました。パラマウントが買収価格を引き上げたことを受けて、ネットフリックスは今月26日、買収を断念する方針を明らかにしています。この一連の動きは、メディア業界における大型合併の熾烈な競争を浮き彫りにしました。
買収による相乗効果と事業計画
パラマウントは今回の買収により、動画配信事業の効率化や調達コストの削減などで、60億ドルの相乗効果を見込んでいます。両社の映画スタジオは維持され、合算で年間30本以上の劇場向け映画を製作する計画です。さらに、WBD傘下のニュース専門放送局CNNなどの放送事業も買収対象に含まれています。
この大型買収は、メディア業界の再編成を加速させる可能性があり、今後の市場動向に大きな影響を与えることが予想されます。パラマウントとWBDの統合により、コンテンツ制作や配信ネットワークの強化が図られ、グローバルな競争力の向上が期待されています。



